2010年11月9日火曜日

蕎麦たたき

こんばんわ。
ゆい自然農園のまな美(嫁)です。

ゆい自然農園へ来てわかったこと。
農家は自然相手の仕事。
毎日の仕事が季節に合わせて、内容も量も時間も変わっていく。
サラリーマンだったころには季節なんて着る服で感じるくらいだったけど
ここでは季節が日々の生活の様々を決めるのです。
冬の足音が聞こえるこの頃、農家は冬の準備で忙しい。


さて、先日刈った蕎麦を収穫する日が来ました。
例のごとく父のヒロチカが、
「今日蕎麦の収穫する。人数は・・・多いほうがいいな」とのこと。
収穫?この前刈ったけど?あれをどうするの?
昨年までしばらく機械でやっていたため、息子(旦那さま)も分からない様子。
言われるままに研修生のY君と私たち夫婦の3人で蕎麦の畑へ。
(母は種まきをしておりました)
父はあらかじめ畑の真ん中を大きくあけ、ブルーシートを敷いています。
ひろーいブルーシートを敷き終わると、父、とりあえずゴロ寝。
まねして私もゴロ寝。
空は高く、山は紅葉が美しく、浅間山からアルプスまできれいに見えて
「お弁当もってきてー」と思わず空に叫ぶ。

いやーいい日です。
休憩はそれくらいにして蕎麦たたきの始まり。
カラカラに乾いている蕎麦の束をブルーシートの中央に重ねて、たたく。
重ねて、たたく、たたく、たたく、重ねて、たたく、たたく、たたく・・・
たたく時は、二人が交互に、リズミカルにたたいていきます。


“もちつき”をイメージしてもらえるとかなり近い。
力もいるしタイミングがあわないと棒と棒がぶつかって危ない。
男子の仕事ってことで私はひたすら重ねる係。
たたいている蕎麦の実が「全部落ちたなー」と思ったら新たな束をサッとおく。
これがまた難しい。
まだ実が残っていると「(父)待て」といわれてしまう。(悔しい)
実が全て落ちていると無駄にたたいて疲れてしまうので止まってしまう。(これも悔しい)
動きまわって暑くなり、着膨れていた服を脱ぎながら(撮影もしながら!)やり、
日が暮れる頃に全ての蕎麦たたきが終了。



道具を片付けるころには月が出ていました。

この日採れた蕎麦の実は全部で12袋ほど。
後日トウミ(風をおこして実とその他のものを分ける道具)にかけてみると
枯葉の細かくなったものや土などがかなりあったようで、7袋になりました。
これを粉にすると・・・わかりませんが2~3袋というところでしょうか。
改めて大事に食べようと誓う私。
ガレット(そば粉のクレープ。欧風料理)をやろう。
中にいろんな野菜のみじん切りとチーズをたくさん入れてカリッと焼き上げたい。
シンプルにそばがきもいいねー。
そして何より、父の手打ち蕎麦が楽しみなのでした。


明日はたぶん山ごぼうの収穫をします。
掘りたてをガリッと味噌をつけて食べるのもおいしい。
ご報告が出来ますように。